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Pixel Watch 1週間使用レビュー

お久しぶりです。ちょろめです。

11月上旬にPixel Watchを購入してから1週間がたったので使用した感想を紹介します。

私は元々Fossil Gen6を使用していたので、それと比較しながら紹介できたらと思います。

 

現在はこんなウォッチフェイスにしています

1.購入するまで

まず10月の発表がされるまでは「Fossilもまだ1年しか使っていないしGoogleに1世代でやめられても困るから余裕が出たら買おうかな」くらいで考えていました。

そして発表会が始まり、Suica対応が明言され「Androidスマートフォン向けのGoogle Payに準じたものが提供されるのではないか」と一気に期待が増えましたが、その直後にSuicaのみしか対応せずその他にも怪しい情報が出て不安を覚えながら翌朝を迎えました。

日本向けの発表で詳細が発表され、電子マネーの対応はSuicaのみでオートチャージや定期/企画券やグリーン券の利用が出来ないと発表されました。これで気持ちがまた戻り、購入意欲は落ち着きました。オートチャージさえ使えれば乗り換えも検討していたのですが……

 

下が今回使用したクーポン。上がPixel Watch購入時に同封されたクーポン。
クーポンがおかわりされて驚きました。

ただし、別件でGoogle Storeを使用しており15%オフクーポンを持っていたため有効期限である11月末、セルラー版を買うならauのキャンペーン期限である12月末までには買う方針にしました。

 

セルラー版を買うかWi-Fi+Bluetooth版にするかは長く悩んでいました。

前者はスマートフォンを充電したまま離れたり、サブ機を持って離れたりしたときに通話が出来る点が魅力でしたが、その分の価格を許容できるかが焦点になっていました。

最終的には使用頻度を考えてWi-Fiモデルを選択しました。

 

そして発売日を迎え初回購入者から「オートチャージ設定したSuicaスマホから転送すればオートチャージが使える」という報告が出てきたので速攻でウェイトリストに登録し、在庫の補充を今か今かと待っていました。しばらく経った平日夕方のある日、ついに在庫が補充され急いで購入ししばらくした11月2日(受け取りの都合で実際に入手したのは翌日)に届きました。

 

2.Suicaについて

前述したとおり、今回はAndroidスマートフォンで使用していたSuicaをPixel Watchに移して使うつもりでした。こうすることで手に持っているスマホが何かに関わらずオートチャージを設定したSuicaを使用できるし、企画券やグリーン券は車内で使用したいスマホで買えばちょうどいいと考えました。

 

Pixel WatchへのSuica移行そのものはスムーズに完了しましたが、その後からが悪戦苦闘でした。まず、移行後のスマートフォンSuicaを新規発行しようとしたところエラーが出てしまい、原因がわからず戸惑ってしまいました。サポートを確認したら「別アカウントからSuicaを発行すると使用できる」と聞きアカウントを切り替えてSuicaを発行しました。

この時、スマートフォンGoogle Payで使用していたアカウントとは違ったので不都合が出ました。そしてアレコレ考えたり調べたりし、一度発行したスマートフォンSuicaは削除し、Pixel WatchSuicaスマートフォンに戻し、その上でアカウントを再度合わし2枚目のSuicaを発行しました。発行を確認し再度Pixel WatchSuicaを移し、いざスマートフォン側をログインしようとしたらSuicaがロックされてしまいました。

ロックされた直後は何度か試したものの解除されませんでしたが、実害はないと一度無視し1日が経ったらPixel Watch側もロックされてしまい再度サポートに問い合わせロック解除をしてもらい、再度Pixel WatchSuicaを登録しようやく一通りの設定が完了しました。

 

Suica画面

スマートフォン向けGoogle Pay(PASMO)と同様の表示ですが、
Pixel Watchアプリ側でのみ確認可能です。
また、どうやらグリーン券については購入こそできないものの
データの処理そのものは対応しているらしいです。

 

使用してみた感想ですが、改札は気持ち時間がかかる印象でそれ以外は比較的不満なく使用できています。期待していたオートチャージも無事に使え現在では不満なく使用しています。不満点はアプリとの連携が弱い(Suicaのショートカットやウィジェットがない・Google Payアプリからの確認ができない)点が気になりました(そのためオートチャージ額を多めにして対応しています)

 

また、対応スキームについてはなんとかSuicaには対応してきたと感じられるものの、現時点では他のFeliCaスキームに対応していなかったりGoogle Pay自体が1イシュア(カード発行会社)1スキームとなっていてNFC決済が使用できるクレジットカードがエポスカードしかなかったりする点については改善していただきたいですね。

 

3.操作感・使用感について

 

アプリ一覧はWear OS 2.x世代と比較すると、
お気に入り登録が無い点と情報量が減った点が気になります。

ソフトウェアの操作感については今まで使用していたFossil Gen6のWear OSアップデート後とほぼ同じように使用できるため、大きな不満はありません。強いてあげるならば最近のアプリの代わりにお気に入り機能の方が欲しかったです……

ハードウェアについては、Fossil Gen6と比較して竜頭が押しやすいのと、他の方のレビューでも挙げられていますが装着感はいいと思いました。画面については明るく見やすいですが、ディスプレイサイズはFossil Gen6と比較してもやや小さいです。ただし小さくて視認性が損なわれている印象はありません。

 

また、Fossil Gen6では電池管理モードでの設定と実際の設定が連動しないためか操作を誤ると電池を大量に消費してしまうことが何度かありましたが、Pixel Watchではシンプルな設定になっていて暴走することはここ1週間ありませんでした。それ以外の電池持ちについても、常時点灯をオンにしたうえでジェスチャーやタッチでの画面オン機能を無効にし、通知を減らすことで夜におやすみ時間モードをオンにして就寝し、翌日おやすみ時間モードを解除して1日使えそうだったので十分だと思います。(Fossil Gen6比)

 

フィットネス系のアプリがFitbitで連携することについては、私としては好感触でした。Fossil Gen6の前にGarminのvivoactive 3を使用しており、Fitbitアプリを触っているとその当時の感覚を思い出しました。このPixel Watchのキャッチコピーは「Help by Google. Health by Fitbit.」なのですが、その通りだと思います。ただし、Google Fitとの連携が無かったり手動でインストールすると一部ウォッチフェイスに影響する点は改善してほしいです。

 

それ以外ですと、ウォッチフェイスのカスタムについては思ったよりも作れる幅が広い印象です。Google Homeアプリについては現状使用するシーンは少ないですが、この時期は寝起きで部屋の温度を確認する際に使用しています。

 

気になった点は

1つ目は、省電力のためなのかメディアコントロールやマップなどを使用中しばらく無操作状態が続くと、自動で待機画面に戻る仕様が前述の設定と相性が悪く感じました。もう少し移行までの時間を延ばしたいのですが、スリープまでの時間を増やしても増えている実感が無く画面が消えるたびに竜頭を押す必要があり面倒です。

2つ目は、Pixel Watchが採用している世代のWear OS自体の仕様だと思いますがスマートフォンのアラーム鳴動中に連動してアラームがなる機能が、この世代では採用されていません。あの機能があるとスマートウォッチでもアラームが鳴り、かつスマートフォンを置いて作業していても止められるので地味に便利でした。

3つ目はバグなのか仕様なのかわかりませんが、通知受信時の表示ジェスチャーや画面点灯後の消灯ジェスチャーがうまく動かなかったりFossil Gen6ではあったジェスチャーが使えなかったりすることが何度かありました。

4つ目はスマートフォン側の設定アプリの通知設定項目が重たく、かつ全オン・全オフの機能が無いためたくさんのアプリをインストールしているとそれらを1つずつレスポンスの悪さと闘いながら変更する必要があります。

5つ目は充電器周りの不便さが気になります。標準的なQi規格に対応しておらず、かつサードパーティーの充電ケーブルが使用できず、かつリアル販路やGoogle直販及びFitbit直販以外での販売がないというトリプルコンボは苦しいので、どれか一つでも解決してほしいところです。販路以外は技術的に厳しいかもしれませんが、販路についてはせめてGoogle直販で店舗受け取りをさせてくれるようにして欲しいです。(本体を購入した時も配送の都合で遅れましたし)

以上の5点が気になりました。

 

4.まとめ

私は元々Wear OSのスマートウォッチ、しかもPixel Watch発表後に同じOSバージョンにアップデートされたものを使用していたためそれから買い替えて特段変わったような印象はありませんが、ようやくSuicaに対応したこと、バッテリー設定周りが違い安心して使えるようになった点が良かったです。一方で、致命的なマイナスポイントはないもののOS、管理アプリ、おサイフケータイなど様々な点で完成度が今一つに感じられます。

初号機であることを考えれば十分だと思いますが、今後も定期的にアップデートがあるとさらに完成度の高いデバイスになるのではないでしょうか。